DEXとは?分散型取引所「デックス」の特徴とメリット・デメリット

      2018/05/16

今回はDEXについて解説します。
DEX(Decentralized Exchange)とは、分散型取引所を意味する言葉です。

分散型取引所の特徴や仕組みを紹介し、どうしてこれほどまでに分散型取引所が注目されているのか説明したいと思います。
さらに、分散型取引所のメリットやデメリットについても紹介していきます。

DEXとは

DEXとは

まずはDEX(分散型取引所)の特徴や仕組みについて見ていきましょう。
分散型取引所と対になる言葉で、中央集権型取引所という言葉があります。

分散型取引所について理解するために、それぞれの言葉を正しく理解しておきましょう。
双方の違いや仕組みを理解すると、分散型取引所のメリットやデメリットについても見えてきます。

中央集権型取引所と分散型取引所

皆さんが知っている仮想通貨取引所のほとんどは、中央集権型の取引所です。
中央集権型取引所とは、管理者のいる仮想通貨取引所のことです。

分散型取引所とは管理者のいない仮想通貨取引所のことを指します。
中央集権型取引所で口座を開設するには、その取引所を運営している企業に対して身分証などを提出します。

一方で、分散型取引所には管理者がいないため、身分証を提示する必要はありません。
分散型取引所では、取引の管理者がいない状態で、どのようにして取引を履行しているのでしょうか。

分散型取引所の仕組み

分散型取引所では、取引情報をブロックチェーンに記録しています。
これを聞くと、仮想通貨の取引情報をブロックチェーンに記録するという点で、当たり前のことのように思う方もいるかもしれません。

しかし、ここでいう取引情報とは仮想通貨の送金情報だけではありません。
わかりやすく中央集権型取引所の場合と比較して考えてみましょう。

中央集権型取引所では、皆さんの仮想通貨取引所に預けられ、取引所は皆さんの注文に応じて仮想通貨の送金や受取を実施します。
この時にブロックチェーンに記録される情報は、最終的に動く仮想通貨の金額です。

皆さんの注文情報はブロックチェーンに記録されるのではなく、仮想通貨取引所がとりまとめて管理します。

一方で、分散型取引所では、従来の中央集権型取引所に依頼していた買い注文や売り注文の取引依頼情報も含めて、すべてブロックチェーンに記録します。

皆さんもご存知の通りブロックチェーンは、非常に堅牢で安全性が高いです。
このブロックチェーンに注文情報を組み込むことで、中央管理者を挟まずに取引を実行することができるのです。

分散型取引所のメリット・デメリット

分散型取引所のメリット・デメリット

ここまで分散型取引所と中央集権型取引所の違いや、分散型取引所の仕組みについて紹介しました。

仕組みがわかったところで、次に分散型取引所のメリットやデメリットについて説明したいと思います。

分散型取引所のメリット

分散型取引所の最大のメリットは、取引所仮想通貨を渡さないことでしょう。
中央集権型取引所では、仮想通貨取引所に預け、取引所は皆さんの注文依頼に応じて自由に仮想通貨を売買することができます。

あまり意識されていませんが、これは非常に危険なことです。
一つの企業が、多くの顧客から預かった仮想通貨を集めて管理・運営しているので、悪意のあるハッカー(クラッカー、ブラックハットハッカー)取引所を狙われた場合その全てを失う可能性があります。

もしくは、その取引所が運営に失敗した時に、預かっていた仮想通貨を全て持ち逃げするリスクなどもあります。

この点については、マウントゴックス事件を覚えている方もいるのではないでしょうか。
当時、最大規模の取引量を誇っていたマウントゴックス社の中央集権型取引所がハッキング(クラッキング)を受けてしまい、預金者の仮想通貨が奪われてしまいました。

一説には、ハッキング(クラッキング)を受けたのではなく、マウントゴックス社の社長が着服したのではないかという見解もあります。
いずれにしろ中央集権型取引所に預けている仮想通貨は、自分以外の第三者が管理している状態です。

一方で、分散型取引所では管理者不在であり、取引情報もブロックチェーン上に記録されています。
同じように取引所仮想通貨を預けていたとしても、暗号鍵を管理するのは自分であり、情報を管理しているのはブロックチェーンです。

昨今では、仮想通貨ハッキング事件が複数起きていますが、これらは仮想通貨のブロックチェーンがハッキング(クラッキング)されたのではなく、取引所ハッキング(クラッキング)されています。
このことからも、分散型取引所はセキュリティ面で非常に心強く、現在注目されているのです。

分散型取引所のデメリット

とても注目されている分散型取引所ですが、現時点ではまだまだデメリットが複数あります。
一つ目のデメリットとしては、取引手数料の問題があります。

中央集権型取引所での取引に比べ、分散型取引所での取引はブロックチェーンに記録する情報量が多くなってしまうのです。
そのため、一回の取引に必要な手数料が必然的に多くかかってしまいます。

二つめのデメリットとしては、まだまだ分散型取引所が普及していないということです。
現在はその手軽さなどからも中央集権型取引所の方が一般的で、分散型取引所で仮想通貨の売買をしている人はあまり多くはないでしょう。

そのため、仮想通貨を買おうと思ったところ、他の取引所より提示価格が高くなっているといった状況もまだまだ見られます。
三つ目のデメリットとしては、それぞれの分散型取引所で使用されているプラットフォームの通貨が、取引の主役になることです。

つまり、ほとんどの分散型取引所では、いきなり円やドルから仮想通貨を売買することはできません。
しかし、これらのデメリットが解決されるのも時間の問題でしょう。

Atmic Swipe(アトミック・スワイプ)というトラストレスな技術も出てきたことや、それをメインに据えたDEXの登場もあることから、分散型取引所「DEX」が今後の主流となる可能性も大いにあります。

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