ビットコインキャッシュとは何?特徴や将来性、買い方を分かりやすく解説
2023/05/09
仮想通貨の代名詞ともいえるビットコイン。その名前によく似た「ビットコインキャッシュ」を見かけた方も多いかと思います。
ビットコインキャッシュは、ビットコインから新たに生まれた通貨です。
そんなビットコインキャッシュについての特徴や将来性などを解説します。
目次
なぜビットコインキャッシュが生まれたのか
ビットコインキャッシュは、ビットコインというもともと存在する仮想通貨から生まれた新たな通貨です。
このように分裂をして新たに生まれることをハードフォークといいます。
ビットコインは知名度が上がり、市場はますます広がりを見せています。しかし利用者が増えるにつれて、送金に時間がかかってしまう事態が発生しています。
この、いわゆる「送金詰まり」の原因は何でしょうか?
ビットコインのブロックサイズは1MBで、これが帳簿台帳の大きさです。
この台帳に書き込まれ承認されることで取引は成立されますが、多くの取引が殺到した場合、送金手数料を高く設定したものから優先的に処理されます。
そのため手数料を設定して送信しないと、送金に待ち時間が長く発生します。(処理に時間はかかりますが手数料を無料として設定もできます)。
利用に問題が出始めたことを受けて、2017年春頃からハードフォークの提案が持ち上がり、同年8月1日にビットコインのハードフォークが実施されました。
ハードフォークは新しいルールが追加されて分裂
上の説明で出ました台帳の連なりがブロックチェーンで、このデータが仮想通貨の根幹です。
ブロックチェーンの仕様を変更するには2つの方法があります。
● 旧ルールを保ったまま新しい仕様を適用する「ソフトフォーク」
● 新しいルールの仕様に変更し新しい仮想通貨とする「ハードフォーク」です。
(旧ルールとの互換性を持たないようにします)。
ハードフォークが他の仮想通貨で起こった例としては、2016年にイーサリアムが、新ルール適用の「イーサリアム」と、旧ルールを引き継ぐ「イーサリアム クラシック」に分かれたことです。
ちなみにビットコインからは2017年11月にもハードフォークの結果、新たに「ビットコインゴールド」が誕生しています。
また、新しい仮想通貨がハードフォークで誕生する場合、古いもともとの仮想通貨を持っている人には一定数の新しい仮想通貨が付与されます。
ビットコインキャッシュの特徴
ビットコインキャッシュとビットコインを比較した時の大きな特徴は、ブロックの大きさです。
ビットコインのブロックサイズが1MBなのに対し、ビットコインキャッシュは8MB。
このブロックが大きいことにより現在、取引が集中しても送金詰まりを起こすことなく、ビットコインよりも手数料を低く抑えることが可能になっています。
ビットコインキャッシュの将来性
送金詰まりというビットコインの弱点を克服するべく生まれたビットコインキャッシュ。
直近の将来性としては、手数料が少なく済む点が大きなメリットで、今後より多くの人が便利に使える点で感じることができます。
ビットコインではなくビットコインキャッシュでの決済に対応する店も世界各地に登場しており、ビットコインキャッシュを基軸通貨とした仮想通貨取引所もあります。
日本でも、寿司店、バー、ヘアサロン、宝石店などがビットコインキャッシュ決済を導入し始めています。
ただし、利用者が増えるほど送金詰まりがいずれ起こってしまう可能性はあります。
また2018年1月13日にビットコインキャッシュからのハードフォークで「ビットコインキャンディ」という新しい仮想通貨が生まれることを受け、相場が急騰しました。
実際に利用できる場がいかに広がるかが、ビットコインキャッシュの伸び代を左右するといえます。
ビットコインキャッシュの買い方
現在、日本円からビットコインキャッシュを購入できる取引所は、
販売所は自分が買いたい値段、売りたい値段で注文を出すことができます。
仮想通貨の取引に慣れてきたら、ぜひ取引所を利用してみましょう。
また、販売所としては、
● bitFlyer
● Coincheck
などが挙げられます。
販売所では、売値と買値にある程度の開き(スプレッドと呼びます)があります。
いくつかの販売所での価格を見比べて、利用するところを選ぶのがおすすめです。
ハードフォークやソフトフォークによって、日々利便性が向上する仮想通貨。
それぞれの仮想通貨の特徴を掴みつつ、実際にどんな風に使われるビジョンがある通貨なのかを見定めることが重要です。
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