イーサリアムクラッシックとは何?特徴や将来性、買い方を分かりやすく解説
2023/05/09
仮想通貨のひとつ、イーサリアムクラッシックはどんな通貨なのでしょうか?現時点の最新情報を交えて解説します。
イーサリアムクラッシックが生まれた流れと特徴
名前から想像できる通り、イーサリアムクラッシック(単位はETC)はイーサリアム(単位はETH)と深い関係にあります。
イーサリアムは2014年にリリースされた仮想通貨です。中央管理者のいない仮想通貨で、スマートコントラクトと呼ばれる契約内容を自動的に記録・執行する機能を備えている点が大きな特徴です。
このイーサリアムから分裂して生まれたのが、イーサリアムクラッシックです。
少しややこしいですが、その経緯を説明しましょう。
2016年、イーサリアムのスマートコントラクトを利用した投資プロジェクト「The DAO」がハッキングを受けて、360万ETCもの巨額が盗難されるという事件が起こります。
その際、イーサリアム側で多数決を取った結果の対策として、ハードフォークというアップデートを行い、不正な送金記録を全て抹消し、投資家達の財産を守る手段を取りました。
しかし、このハードフォークは本来の仮想通貨の姿にあるまじき、中央管理的な対応であるとコミュニティの一部は反対していました。
反対派の技術者がイーサリアムから分裂して生み出したのが、「イーサリアムクラッシック」なのです。
スマートコントラクトなどイーサリアムと同様の特徴を持ち、より安全性・安定性を高め、セキュリティ面を重視しています。
イーサリアムクラッシックの将来性
イーサリアムと同じ特徴を持つイーサリアムクラッシックですが、イーサリアムと異なる点もあります。
この違いから、イーサリアムクラッシックの将来性を考えてみます。
技術者数と資金面での違い
現在、ビットコインに次ぐ仮想通貨となっているイーサリアムが保有する技術者数と資金を比較すると、少数派が分裂したイーサリアムクラッシックは劣ります。
しかし、また他の未発達な仮想通貨と比べれば安定している技術を持っているとも考えられます。
発行上限数が定まっているかどうか
イーサリアムにも、イーサリアムクラッシックにも、当初は発行上限数がありませんでした。
通貨は大量に発行されればされるほど、いずれ価値は下がってしまいます。
ですが、イーサリアムクラッシックには上限が設定され、2億1,000万ETC程度と見積もられました。
最大でも2億3,000万ETCまでにとどめると、開発チームが発表しています。
この点では、将来的な価値が生まれると期待できます。
イーサリアムクラッシックの買い方
日本円で購入する場合、取引所・販売所に登録しておき、口座に日本円を入金してから購入するという流れになります。
以下の取引所・販売所で、イーサリアムクラッシックを日本円で購入することができます。
購入する場合は、取引所・販売所によって手数料やスプレッド(売値と買値の差)が違っていますので、ぜひ比べてから購入するようにしましょう。
クレジットカードでの購入を受け付けている取引所・販売所もありますが、手数料が上乗せされた価格になっているケースが多いので、よく確認してから購入しましょう。
中央集権的か、非中央集権的かで道を違えたイーサリアムとイーサリアムクラッシック。
イーサリアムクラッシックには独自の強みの開発も期待されています。
この二つの通貨がどのように違った発展を遂げていくのか、非常に楽しみです。