ネムとは何?NEM(XEM)の特徴や将来性、買い方を分かりやすく解説

      2021/06/17

今回は国内取引所でも取り扱われている人気の仮想通貨「NEM」(ネム)について解説します。

ネム(NEM)とは?

ネム(NEM)とは?

ネム(NEM)のことをビットコイン2.0だという人もいます。
ビットコインから改良され、全く新しい価値のある仕組みだと考えられているからです。

もともと、ネムは新しい経済圏(New Economy Movement)の意味がありました。
現在は、ネムとは固有名詞であり、プロジェクトの総称だとされています。

なお、ネムと一緒によく目にするXEMは、ネムの仮想通貨です。
イーサリアム仮想通貨がイーサであることとほとんど同じです。

まずは、ネムがどのような点で従来の仮想通貨と異なるのか、その特徴について紹介します。

ネムのPoI(Proof-of-Importance)

ネムは従来の仮想通貨の仕組みを改良しながら、より平等な仮想通貨経済圏を目指しています。
その特徴が顕著に出ているのはPoI(Proof-of-Importance)という仕組みです。

ネムは、ビットコインなどの仮想通貨が採用しているマイニングという仕組みがありません。
マイニングとは、仮想通貨取引の承認作業を手伝うことで、報酬としてコインを受け取ることです。

マイニングでは、最初に承認作業を完了させた一人に報酬が支払われます。
たしかに、インターネットに接続されていれば、誰でもマイニングに参加することができます。

しかし、実際に報酬を受け取っているのは、マシンパワーの高いコンピューターを用意できる企業や組織がほとんどです。
この仕組をPoW(Proof-of-Work)というのに対し、ネムはPoI(Proof-of-Importance)を採用することで、平等な配分を実現しようとしています。

ネムはマイニングに似た仕組みをハーベスティングと呼んでいます。
ハーベスティングではマイニングと同様に、承認作業を手伝った人に報酬が支払われますが、報酬を受け取るのはマシンパワーではなく、ランダムです。

ただし、完全なランダムではなく、重要度に応じて当たる確率が異なります。
この重要度とは、単にXEMの所有額というわけではなく、ネムネットワークへの貢献度によって決まります。

ネムネットワークに参加したり、XEMの取引を行ったりしたかによって、評価されているのです。
なお、XEMの発行上限枚数は8,999,999,999XEMと決まっていて、はじめにすべて配布され、新たな発行はしていません。

そのため、ハーベスティングの報酬はSustainability Fundというファンドから、支払われています。

ネムの将来性

従来の仮想通貨とは違う技術を採用しているネムですが、その将来性はどうなのでしょうか。

ここでは、現在注目されているネムの技術とその将来性について紹介します。

ネム(NEM)とmijin

実は、ネムは日本のテックビューロ株式会社と提携しています。
テックビューロ株式会社は、仮想通貨取引所のZaifICOプラットフォームのCOMSAを運営している企業です。

テックビューロとネムの連携では、mijinを開発しています。
ネムがパブリック型だとすれば、このmijinはプライベート型のブロックチェーン技術です。

ブロックチェーンでは、過去から現在までの取引履歴が記録され、遡って改変することができない堅牢なシステムです。
仮想通貨のように匿名のウォレットなら、取引履歴が公になっていても問題ありません。

しかし、企業が使う場合は、この取引履歴を公開したくない場合もあります。
例えば、銀行口座の残高が公開されてしまい、誰の口座にいくら残高があるのかわかってしまうとてとも困ります。

現在、mijinは実際の金融機関で使用するための検証実験を実施中です。
実際に仮想通貨のXEMだけでなく、こうした技術面でもネムとmijinは将来がとても楽しみです。

カタパルトの実装

ネムには、2018年により一層の注目が集まっています。
カタパルトの実装です。

簡単にいえば、ネム及びmijinに大幅なアップデートがあるということです。
公表されている実験結果によると、カタパルトを実装したmijinが、1秒間に3085.77件、最大4,142件の取引を安全に処理しました。

数字だけだとわかりづらいですが、ビットコインが処理できるのは1秒間に14件です。
それ以外にも、カタパルトの実装によって、ネムでもスマートコントラクトが使用できるようになります。

スマートコントラクトとは、イーサリアムなどではすでに実装されている機能です。
ブロックチェーン上に、通貨の移動情報だけでなく、契約条件などを記録することができます。

つまり、あらかじめ条件を設定しておいて、その条件が満たされたときに送金されるなど、複雑な処理もできるようになるのです。

ネムの買い方

ネムの仮想通貨、XEMは国内では、Zaifで購入することができます。
Zaifはネムの提携企業であり、mijinの開発を行っている企業でもあります。

仮想通貨取引所ハッキングのリスクがあるため、安全性を十分に考慮して選ぶことが重要です。
セキュリティ対策や財務基盤などを事前に確認しましょう。

Zaifは仮想通貨の取引だけでなく、実際の開発にも携わっているので、技術的に安心できそうです。
また、Zaifを運営するテックビューロ株式会社は乗りに乗っている企業でもあります。

実際に、テックビューロ株式会社と提携を発表した企業の株価が暴騰すると話題になっています。

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